近代日本の身装文化(身装画像)
説明 悪者に拉致され、川に投げ込まれた娘が、通りがかりの若い医師によって幸い助けられ、医師の家の床の間つきの座敷で、母親ともどもの手厚い介抱をされる。関西では東京とちがって夜具は掻巻ではなく、左右に白布、上部襟元に黒い天鵞絨(ビロード)の襟が掛かっているが、敷布はまだ用いていないらしい。病人が結っていた髪はもちろん壊れてしまったので、髪はゆるく巻き縛り、額におきまりの病鉢巻きをさせている。枕は大きな括り枕で、枕紙を巻いているのか、布製の枕カバーなのかはわからない。かたわらで看護している医師の母親は、髪はごく小さな丸髷を結っている。細かい縞のきものに引っ掛け帯、格子縞のある紺の前垂れに白足袋。これが中以上の家庭の、一般的なふだんの恰好だろう。(大丸 弘)
ID No. D07-011
出典資料 大阪毎日新聞
発行年月日 1895(明治28)年5月4日号 5面
画家・撮影者 稲野年恒(可雅賎人)(1858-1907)
小説のタイトル 結ばぬ縁(22)
作者 菊池幽芳(あきしく)(1870-1947)
資料タイプ 挿絵
身装画像コード H6:[和座敷一般]
D4by:[病人;けが人;障害のある人]
Whac:[鉢巻;ヘッドバンド]
D2ma:[丸髷]
D3ob:[帯の締め方;帯の位置]
Wmae:[前掛;エプロン;割烹着]
Vta:[足袋]
Vyo:[夜着;夜具;掻巻]
H000:[照明;照明具(一般)]
時代区分・年代 19世紀終わり;1895(明治28)年
国名 日本
キーワード 襖(ふすま);地袋;床の間;括り枕;掛け布団;布団襟カバー;病鉢巻き(やまいはちまき);引っ掛け結び;ひっかけ結び;前垂れ;薬瓶;飲み薬;ランプ;ランプ台
男女別 女性
体の部分 頭部;全身;坐臥;横臥
関連情報 D07-011, D07-012