| 説明 | 大阪・玉造辺に住む家作持の老人には、十年ほど前に嫁入った娘と、市内の中学の寄宿舎にいる十六になる息子とがいる。この時代の物語中の親子はひどく年齢が離れているのが通例だが、この場合も例外ではない。年始の休暇後の最初の外泊日で、家の門口で姉と一緒になった。コートがまだ知られていない時代、女性の防寒着はショールだった。ショールの柄は裾に数段の太縞のあるのがふつうで、その点では人力車の膝掛も田舎者の赤ゲットも変わりないが、この女性の羽織っているのがそれらとは格段にちがう上等品で、舶来品であることは明らか。被っているのはお高祖(コソ)頭巾。頭巾とショールを取った女が、父に土産を差し出しているのが続編。女の黒縮緬の紋附羽織は年始の訪問ゆえというより、この時代では寒さ凌ぎという理由の方が大きい。少年のダブルブレストの外套の下は詰襟の学生服で、おそらく黒っぽい羅紗、印刷が不鮮明だが俗にダルマといわれたスタイル。(大丸 弘) |
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| ID No. | D06-072 |
| 出典資料 | 大阪朝日新聞 |
| 発行年月日 | 1894(明治27)年2月22日号 3面 |
| 画家・撮影者 | 二代目歌川貞広(三谷貞広)(1838-1908) |
| 小説のタイトル | 浮世長者(1):燕居 |
| 作者 | 須藤南翠(南翠外史)(坎坷山人)(彩幻道人)(1858-1920) |
| 資料タイプ | 挿絵 |
| 身装画像コード | G023:[日本式玄関構え] D013:[少年(ほぼ中学生の年頃(12~15,16歳))] D4ga:[学生・生徒(男子中学生以上)] Pov:[オーバーコート(外套)] Wzu:[頭巾;覆面] Wku:[頸覆い(マフラー,ストール,襟巻,ショール)] |
| 時代区分・年代 | 19世紀終わり;1894(明治27)年 |
| 国名 | 日本 |
| 特定地域 | 大阪;玉造 |
| キーワード | 房付きのショール;御高祖頭巾;おこそ頭巾;中学生;制服;詰襟;ダブルブレスト;ダブルボタン |
| 男女別 | 女性;男児 |
| 体の部分 | 全身 |
| 関連情報 | D06-072, D06-073 |