近代日本の身装文化(身装画像)
説明 特務巡査二人による犯人逮捕の状況。結局この場合はとり逃がしたが。ここで作者が言っている特務巡査がなにを指しているかはっきりしない。明治初年は警察制度がまだ流動的で、その間に特務巡査という身分の設けられたことが短期間あり、また明治の後半になって、のちの特高と同じような職権を持たされたらしい特務巡査というものもあったが、ここでは刑事巡査を指しているようだ。犯人逮捕の場合も、刑事はそれなりの威儀を示さなければならないということを当局は留意し、刑事が袴を常用するよう義務づけたこともあって、描かれている二人にもそういう配慮は見られる。黒紋附の羽織に小紋のきものを着た刑事は、下に格子縞のYシャツを着込んで、黒の中折帽に靴、という紳士風。ただしもう一人の方は、筒袖の半纏股引に鳥打帽という、かなり嫌われることもあった密偵風。(大丸 弘)
ID No. D06-041
出典資料 大阪毎日新聞
発行年月日 1894(明治27)年10月12日号 5面
画家・撮影者 稲野年恒(可雅賎人)(1858-1907)
小説のタイトル 吾嬬琴(あづまごと)(19)
作者 井上笠園(笠園主人)(1867-1900)
資料タイプ 挿絵
身装画像コード D4ke:[警察官;目明かし]
Wbo:[かぶり物一般;帽子]
Vhao:[羽織]
Wkut:[靴;サンダル;靴修理;靴磨き]
Vhat:[半天;どてら]
Vka:[掛襟]
Vmom:[股引]
Pfun:[下ばき;ふんどし]
時代区分・年代 19世紀終わり;1894(明治27)年
国名 日本
キーワード 巡査;密偵風;中折帽子;中折れ帽子;ワイシャツ;ホワイトシャツ;格子柄;小紋のきもの;黒紋付き羽織;鳥打帽子;鳥打ち帽子;黒襟;半纏;竪縞のきもの;褌(ふんどし)
男女別 男性
体の部分 全身