近代日本の身装文化(身装画像)
説明 話は錯雑しているが、急病人の寝間で火箸をつかんでいるのは駆けつけた医師、いまその部屋に入ろうとしているのは伯爵夫人。夫人は「お高祖(コソ)頭巾にすっぽりと顔を包み(……)利休鼠小紋の三枚重に黒縮緬の羽織を纏いし粋に出来て高尚なる服装(イデタチ)」とある。三枚重ねは曳いている裾を見てもいかにも重そうだが、この時代まだ、少し改まった外出には着て出る人があったようだ。医師の掛けている鼻眼鏡であるとか片掛眼鏡は、日本人の顔面の凹凸では無理なため、模倣に熱心だった明治期以後は廃ったが、東京市長だった後藤新平の鼻眼鏡は有名。(大丸 弘)
ID No. D06-010
出典資料 大阪毎日新聞
発行年月日 1894(明治27)年2月26日号 3面
画家・撮影者 稲野年恒(可雅賎人)(1858-1907)
小説のタイトル 梓巫女(あずさみこ)(7):母の狂乱(中)
作者 菊池幽芳(あきしく)(1870-1947)
資料タイプ 挿絵
身装画像コード D7me:[名流婦人(この年の名流婦人の写真)]
Wzu:[頭巾;覆面]
Vhao:[羽織]
D3hi:[曳裾]
D4is:[医師;看護婦;病人の世話をする人]
Wme:[眼鏡]
時代区分・年代 19世紀終わり;1894(明治27)年
国名 日本
キーワード 御高祖頭巾;おこそ頭巾;三枚襲;曳き裾;医師;鼻眼鏡
男女別 男性;女性
体の部分 全身;上半身;坐臥