近代日本の身装文化(身装画像)
説明 大阪・船場辺りの裕福な質屋の隠居が、養い娘、それに女中と小僧の供を連れて、生玉社に詣でている。この時代は、防寒のためのコートはまだなかったから、降りさえしなければ、寒中でも綿入れのきものに綿入れ羽織を重ねるだけで、そのため、厚い綿の入ったきものの裾はいかにも重そうに、履物を履いた足の甲に掛かっている。お供の使用人たちは羽織を着ることはできなかった。娘は嫁入り間近で、思いきって高く結い上げた島田の、派手な根掛けが目立つ。隠居は宗匠頭巾を被って首巻をし、腰下げの煙草入れを手に持っているのは、いままで一服していたのだろう。下駄はのめりのある堂島形だが、黒塗りの女物は小町と呼んだ。股引穿きの小僧だけは草履。(大丸 弘)
ID No. D06-001
出典資料 大阪毎日新聞
発行年月日 1894(明治27)年2月15日号 3面
画家・撮影者 歌川国峰(1861-1944)
小説のタイトル 春野雉(はるののきぎす)(1)
作者 香川蓬洲(香川倫三)(蓬洲居士)(生年不詳-1929)
資料タイプ 挿絵
身装画像コード Wzu:[頭巾;覆面]
Wku:[頸覆い(マフラー,ストール,襟巻,ショール)]
Vhao:[羽織]
Wki:[喫煙関連;タバコ;キセル]
Wge:[下駄;クロッグ]
D2sim:[島田;高島田]
D1ka:[髪飾り(櫛,簪,リボン)]
D4de:[丁稚;小僧]
Wzo:[草履;草鞋]
時代区分・年代 19世紀終わり;1894(明治27)年
国名 日本
特定地域 大阪;生玉神社
キーワード 綿入れ;宗匠頭巾;煙草入れ;莨入れ(たばこいれ);たばこ入れ;根掛け;小町形;小町下駄;小僧;ぞうり
男女別 男性;女性
体の部分 全身