近代日本の身装文化(身装画像)
説明 家を出た十八のお嬢様が、じぶんの行為に関しては一切口を閉ざしている。怒った父親が娘を家から放逐し、京都に住む厳格なじぶんの姉の許に預けるという。父親は大阪控訴院の院長で、じぶんの名誉の傷つくことをなによりも怖れている。第22回は、新聞記事をいち早く読み、姪の不始末を逐一兄に報告する心の冷たい叔母。この叔母は年齢が四十代後半の後家さん。既婚者の結う丸髷の、髷の大きさはほぼその年相応だが、夫のあるなしはこの髪型ではわからない。きものの縞の細かさと黒繻子の帯、そして眉を落としている表情が、女の境遇と性格をある程度暗示する。十八の娘は終始、悩ましげな顔を伏せている。手を胸元に差し入れるのは思案、物想いのポーズ。嫁入り前の娘にしてはやや地味な双子持風の縞のきもので、髪は新蝶々。お嬢様だけ、きものや帯が第24回と第25回とでは変わっているのは、ひとつには三人の女の中でこの人だけが、この家の人間だから。束髪の中年女はお嬢様の家庭教師、お嬢様の味方になっていろいろな助言を試みている。(大丸 弘)
ID No. D05-036
出典資料 大阪毎日新聞
発行年月日 1893(明治26)年8月13日号 3面
画家・撮影者 槙岡恒房(生没年不詳)
タイトル
小説のタイトル 夏木立(24)
作者 菊池幽芳(あきしく)(1870-1947)
資料タイプ 挿絵
身装画像コード D004:[適齢期の娘;新造;(1) 嫁入り前の娘,新妻,さらに一般の他家の妻女をいう。]
D006:[初老の女性(40~50歳代)]
D016:[中年~初老の男性]
D2ni:[日本髪一般]
D2ma:[丸髷]
D1ka:[髪飾り(櫛,簪,リボン)]
D1me:[眼・眉毛周辺の状態(眼・睫毛・眉の化粧)]
D3ob:[帯の締め方;帯の位置]
D1hi:[ひげ]
D80:[姿勢;ポーズ(特異な姿勢・ポーズ・格好一般)]
時代区分・年代 19世紀終わり;1893(明治26)年
特定通称名
国名 日本
特定地域
キーワード 新蝶々髷;簪;櫛;眉落とし;竪縞のきもの;双子持ち風の縞のきもの;お太鼓結び;胸元に手を差し入れる;着流し;八字髭;煙草盆;地窓;襖(ふすま)
男女別 男性;女性
体の部分 全身;坐臥
関連情報 D05-035, D05-036, D05-037
著作権情報
備考