近代日本の身装文化(身装画像)
説明 家出した十八の令嬢が、妹と家庭教師の前に姿を現した。泣いて家出の理由を尋ねる家庭教師に対して、「訳を申すことはできません」と突き放すばかり。令嬢は邸の主人の後添いの連れ子、母はすでに死んでしまったが、冷酷な養い父との関係が背後にはあるらしい。令嬢はこの年齢の大家の娘としては質素な縞のきもの。髪は新蝶々。蝶々髷は変種が多く主に関西で流行った髪。姉にすがって再度の家出を止めようとしている十二歳の妹は、下げ髪にした髪のうなじに大きなリボンをつけていて、額は切り下げ、これはこの年ごろの少女ではもっともふつうの髪型。涙を拭いている女教師の髪は、初期の縦型束髪のもっとも単純なかたち。(大丸 弘)
ID No. D05-034
出典資料 大阪毎日新聞
発行年月日 1893(明治26)年8月10日号 3面
画家・撮影者 槙岡恒房(生没年不詳)
小説のタイトル 夏木立(21)
作者 菊池幽芳(あきしく)(1870-1947)
資料タイプ 挿絵
身装画像コード D004:[適齢期の娘;新造;(1) 嫁入り前の娘,新妻,さらに一般の他家の妻女をいう。]
D003:[少女(ほぼ女学生の年頃(12~15,16歳))]
D005:[20~30歳代の女性;年増]
D2ni:[日本髪一般]
D2so:[束髪(前期縦型の)]
D1ka:[髪飾り(櫛,簪,リボン)]
Vhan:[半襟]
D801:[強い悩み・悲しみ・口惜しさ・羞恥の表現]
H000:[照明;照明具(一般)]
時代区分・年代 19世紀終わり;1893(明治26)年
国名 日本
キーワード 新蝶々髷;切下げ前髪;リボン;竪縞のきもの;袖口で涙をぬぐう;ランプ;地袋;地窓;障子
男女別 女性;女児
体の部分 全身;坐臥
関連情報 D05-034, D05-035, D05-036, D05-037