近代日本の身装文化(身装画像)
説明 十二年前に大金を持ちだして家出した息子に、住吉神社の参道で偶然出逢った父親と妹。客待ちの車夫の手籠めに逢いそうなところを、妹とは知らすに兄が救った。鳥居前の茶店の奥で向かいあう父親と子。妹は父に「顔の色も変わり、今朝結うた髪もばらけてある」と言われて、表に立て掛けてある葭簀の蔭で、その鬢(ビン=横髪)に櫛を入れている。どんな髪型でも、日本髪でいちばん乱れやすく、それが目立つのは横に張りだした鬢の部分だから。息子は大工の修行中ということで、派手な柄の単衣に、襟のかかった細かい格子模様の半天、職人らしく、豆絞りの手拭いを放さない。(大丸 弘)
ID No. D05-015
出典資料 大阪毎日新聞
発行年月日 1893(明治26)年5月13日号 3面
画家・撮影者 槙岡恒房(生没年不詳)
小説のタイトル 真景住江月(しんけいすみのえのつき)(2)
作者 香川蓬洲(香川倫三)(蓬洲居士)(生年不詳-1929)
資料タイプ 挿絵
身装画像コード H806:[神社]
D2ni:[日本髪一般]
Wmae:[前掛;エプロン;割烹着]
Wge:[下駄;クロッグ]
Vhat:[半天;どてら]
Vka:[掛襟]
Wta:[タオル;手拭い;手拭い被り]
時代区分・年代 19世紀終わり;1893(明治26)年
国名 日本
特定地域 大阪;住吉神社
キーワード 茶屋;葭簀(よしず);立て簾(たてす);模様入り竪縞のきもの;前垂れ;日和下駄;格子の半纏;黒襟;豆絞りの手ぬぐい;長椅子
男女別 男性;女性
体の部分 全身;坐臥