近代日本の身装文化(身装画像)
説明 大阪・住吉神社の鳥居前で、貧しい物売りの娘を、商売のじゃまだと脅す、客待ちの人力車夫たち。「汽車ができてこの方は、たださえ閑なこの街道」といっているように、この地域のみならず各地での鉄道の急速な敷設延伸は、人力車夫たちの収入に直接響いたから、彼らの気が立っていたのもむりはない。東京府の車夫の服装は警視庁によってきびしく規定されていたが、地方ではかなり緩やかだったろう。この挿絵の車夫たちは、警視庁の定める夏の恰好にしたがっている。濃紺の半天腹掛、股引、草鞋履きだが、夏は膝上までの半股引を黙認。ひとりだけ饅頭笠を冠っている男がいる。向こうに芸者らしい女を連れにして、こっちを眺めているのが「職人体の小粋な男」で、肩に手拭いを載せているのが、その「小粋」がやくざっぽさのしるし。(大丸 弘)
ID No. D05-014
出典資料 大阪毎日新聞
発行年月日 1893(明治26)年5月12日号 3面
画家・撮影者 槙岡恒房(生没年不詳)
小説のタイトル 真景住江月(しんけいすみのえのつき)(1)
作者 香川蓬洲(香川倫三)(蓬洲居士)(生年不詳-1929)
資料タイプ 挿絵
身装画像コード H806:[神社]
D4ji:[人力車夫]
Wkab:[笠]
Vhat:[半天;どてら]
Vmom:[股引]
Wzo:[草履;草鞋]
Wmae:[前掛;エプロン;割烹着]
D2ni:[日本髪一般]
D4ya:[やくざ;博徒;ギャング]
Wta:[タオル;手拭い;手拭い被り]
D80:[姿勢;ポーズ(特異な姿勢・ポーズ・格好一般)]
時代区分・年代 19世紀終わり;1893(明治26)年
国名 日本
特定地域 大阪;住吉神社
キーワード 鳥居;饅頭笠;半纏;ぞうり;竪縞のきもの;前垂れ;しゃがむ;やくざ風;肩に手ぬぐいを載せる
男女別 男性;女性
体の部分 全身;坐臥;群像