近代日本の身装文化(身装画像)
説明 貰った女房には大金を持ち逃げされ、やけになって遊蕩の末、もはやこれまでと神戸の埠頭で身投げしようとした若者、通りかかった車夫に説得されて、そのみすぼらしい家に伴われる。若者は細かい縞のきものに角帯を締め、白足袋で表付きのノメリの丸下駄、という商家の若旦那らしい拵え。襦袢には黒襟の掛かっているのが見える。なにかと思案のとき、もう一方の袖口に手を挿し込むのはこの男の癖、というより広袖のきものを着たひとの癖。車夫の家はたぶん神戸市内だろうが、この時代まだ囲炉裏を使っている。下は畳ではなくゴザらしいのに、不似合いに立派な小屏風の立ててあるのは、いつも街中を歩き回って思わぬ拾いものもする、こういう稼業の人間の家にはよくあること。(大丸 弘)
ID No. D05-002
出典資料 大阪毎日新聞
発行年月日 1893(明治26)年2月22日号 3面
画家・撮影者 歌川国峰(1861-1944)
小説のタイトル 鬘草(かづらぐさ)(2)
作者 卍字楼主人
資料タイプ 挿絵
身装画像コード D014:[若い男(20歳前後~30歳前後)]
D80:[姿勢;ポーズ(特異な姿勢・ポーズ・格好一般)]
D4ji:[人力車夫]
Wki:[喫煙関連;タバコ;キセル]
Ets:[つぎ;繕い]
Wta:[タオル;手拭い;手拭い被り]
H000:[照明;照明具(一般)]
時代区分・年代 19世紀終わり;1893(明治26)年
国名 日本
特定地域 兵庫;神戸
キーワード 貧乏;破れ障子;茣蓙(ござ);炉;火箸;ランプ;つぎ当て;煙管(きせる);煙草入れ;莨入れ(たばこいれ);たばこ入れ;小屏風;商家の若旦那;竪縞のきもの;袖口に手を差し込む;ブランケット;ケット;膝掛け
男女別 男性;女性
体の部分 全身;坐臥
関連情報 D05-001, D05-002