近代日本の身装文化(身装画像)
説明 重傷を負って入院治療中の男と、看護婦に姿をやつして付き添っている身寄りの女性。男性は身動きがままならないため女性の顔を見られず、自分の知っている女性であるのにそれがわからない、というやや無理な設定。日本の病院では畳敷きの病室が、戦災以前にはめずらしくなかった。これはとくに老人の入院患者がベッドを嫌ったためもある。ただし、ベッドを含めて病院の設備は、ホテルとともに日本人の生活スタイルにひとつの見本を示したと言えよう。その点からいえば、畳の部屋に敷布団を重ね、黒いビロードらしき襟の付いた掻巻を使っているこの病室は、かなり時代遅れの部類か。白いシーツで布団をくるんでいることと、窓の白いカーテンが、せめてもの先進性とも。日本赤十字社が看護婦の養成をはじめたのがほぼこの時期で、制服・制帽もまだ決まってはいなかった。女性は99%まで和服、束髪は中以上の階層の女性に広がり出したばかり、という時代だから、職業看護婦もだいたいこの絵のようなスタイル。(大丸 弘)
ID No. D03-033
出典資料 東京朝日新聞
発行年月日 1891(明治24)年3月27日号 2面
画家・撮影者 右田年英(梧斎年英)(1863-1925)
小説のタイトル 月黄昏(たそがれ)(20)
作者 半井桃水(1860-1925)
資料タイプ 挿絵
身装画像コード D4is:[医師;看護婦;病人の世話をする人]
Wmae:[前掛;エプロン;割烹着]
D4by:[病人;けが人;障害のある人]
Vyo:[夜着;夜具;掻巻]
H853:[病院;病室;医療施設]
時代区分・年代 19世紀終わり;1891(明治24)年
国名 日本
キーワード 看護婦;掻い巻き(かいまき)
男女別 男性;女性
体の部分 頭部;全身;坐臥;横臥