近代日本の身装文化(身装画像)
説明 手術の結果を立会の友人に説明する執刀の医師。社会的地位が高く、敬意を持たれる職業は時代によっていくぶん変わる。この時代の日本ではいまとちがい、官員=行政官吏が泥鰌(ドジョウ)などと悪口を言われながら一目置かれた。弁護士は代言人といわれ、三百代言という蔑称まであってどちらかといえば嫌われる職業だった。博士とか大学教授とか、敬意は持たれても庶民とはあまり接触のない職種もある。それに対して時代と国とを問わす、人々に身近で敬意を持たれるのは医者だろう。もっとも江戸時代の医師は必要な素養も欠けている人が少なくなかったらしく、けっこう馬鹿にもされてもいた。明治になって大学出の西洋医者は、その時代の庶民の中では学識という点だけでも抜きんでていたから、高い敬意を持たれ、ときには怖れられてもいた。この挿絵では前屈みになってものを聞く相手に対し、医者の髭のかたち、なんの必要があってか片手を腰にあてて胸を張ったポーズに、医師の職業的傲りが見てとれる。(大丸 弘)
ID No. D03-031
出典資料 東京朝日新聞
発行年月日 1891(明治24)年3月21日号 3面
画家・撮影者 右田年英(梧斎年英)(1863-1925)
タイトル
小説のタイトル 月黄昏(たそがれ)(16)
作者 半井桃水(1860-1925)
資料タイプ 挿絵
身装画像コード H853:[病院;病室;医療施設]
D4is:[医師;看護婦;病人の世話をする人]
D1hi:[ひげ]
Wkut:[靴;サンダル;靴修理;靴磨き]
D6se:[洋装;西洋化;西洋観;ハイカラ;西洋かぶれ;開化ぶり;西洋憧憬]
時代区分・年代 19世紀終わり;1891(明治24)年
特定通称名
国名 日本
特定地域
キーワード 医者;八字髭;背広;縞のズボン
男女別 男性
体の部分 全身
関連情報
著作権情報
備考