近代日本の身装文化(身装画像)
説明 第14回は背後から胸部を銃撃された傷害事件の現場検証。被害者はこの邸の梅見の客。警官の質問に対応しているのは、被害者を伴ってこの邸を訪れた、物語の主人公の一人で代言人、つまり弁護士。三人の警官のうち、真んなかの尋問中の警官は服装からみて警部補で、右端は巡査。警官の制服は1896(明治29)年に改正され(→年表〈事件〉1896年11月 「巡査服制の改正」東京日日新聞 1896年11月27日4面)、ダブルボタンのこのスタイルは、ほぼ明治20年代までのもの、と知っておけばよい。なお、警部補の足もとを見ると靴の踵状に描かれている。一人だけ土足のまま上がるというようなことがありえたのか。第19回は同じ四人が、被害者を病院に送り込んだあとその門前でたたずむ姿。警官のサーベルが目立つが、警官の武器が、実際に警棒から洋刀に変わったのがこの数年前(1883(明治16)年)のことで、当時の人々にとっても論議の的になっていた。(大丸 弘)
ID No. D03-029
出典資料 東京朝日新聞
発行年月日 1891(明治24)年3月19日号 3面
画家・撮影者 右田年英(梧斎年英)(1863-1925)
小説のタイトル 月黄昏(たそがれ)(14)
作者 半井桃水(1860-1925)
資料タイプ 挿絵
身装画像コード D4ke:[警察官;目明かし]
Wbo:[かぶり物一般;帽子]
Wkus:[靴下]
Wkut:[靴;サンダル;靴修理;靴磨き]
D6se:[洋装;西洋化;西洋観;ハイカラ;西洋かぶれ;開化ぶり;西洋憧憬]
H000:[照明;照明具(一般)]
時代区分・年代 19世紀終わり;1891(明治24)年
国名 日本
キーワード 巡査;制服;ダブルブレスト;ダブルボタン;サーベル;土足;弁護士;カットアウェイ・フロックコート;縞のズボン;ランプ;ランプ台;襖(ふすま)
男女別 男性
体の部分 全身;坐臥
関連情報 D03-029, D03-032