近代日本の身装文化(身装画像)
説明 和製シンデレラのような姉と妹。だれよりも早起きし、「飯も出来、汁も仕掛け、膳ごしらえ四人前ちゃんと済ませ」たところへ「寝巻姿しどけなく」姉が現れて洗面の支度を言いつける。水道がまだ引けていないこの当時、朝の洗面は金盥(カナダライ)一杯の水と、べつにうがい茶碗一杯の水を使うのがふつう。できるだけ水を使わないように教育されたから、森鴎外のように、洗面から歯磨きまで、コップ一杯の水で済ませるような始末家もあった。姉の使っている歯磨きブラシは、まだ先端がささらになっている江戸時代からのもの。中・下流の日本家屋の水口の有様がよくわかる。大きな水甕(ミズガメ)は竈(カマド)とともに台所の大物で、これにいつも水を張っておくことが家の女の大きな負担になった。もっともこの家では釣瓶つきの井戸がすぐ隣にあって、こんな恵まれた家はそう多くない。(大丸 弘)
ID No. D02-133
出典資料 東京中新聞
発行年月日 1890(明治23)年6月21日号 3面
画家・撮影者 小林習古(芳斎習古)(生没年不詳)
小説のタイトル 娘雛形(18)
作者 広津柳浪(1861-1928)
資料タイプ 挿絵
身装画像コード H2:[調理関係設備・調度]
H20:[炉・レンジ、およびその周辺;水場まわり]
D3hi:[曳裾]
D2ni:[日本髪一般]
Qkas:[絣]
Wta:[タオル;手拭い;手拭い被り]
Wge:[下駄;クロッグ]
時代区分・年代 19世紀後半;1890(明治23)年
国名 日本
キーワード 竈(かまど);水瓶;水甕;井戸;曳き裾;飛白のきもの
男女別 女性
体の部分 全身