近代日本の身装文化(身装画像)
説明 何人かの若い女性の性格や環境のちがいを対比させてストーリーを発展させる小説は多い。この時代であると山の手の令嬢と下町娘が対比され、髪は令嬢の束髪と、町娘の島田か桃割れ、ということになるのがふつう。しかしこの物語では、番町に住む旧大名の華族の三人娘で、長女はすでに同族の裁判官のもとに、次女は子爵家に嫁しているので、三人の性格の対比はもう少し微妙。標準的な揚巻の束髪は長女で、第1回ではバッスル・ドレスの洋装をしている。裁判官というだけで夫の地位の高下はわからないが、邸の庭内で姉妹で談笑しているときに、こうした洋装をするようなことがありうるだろうか。そんな機会がないとはいえないが、シンボリックな絵と理解した方がいいだろう。(大丸 弘)
ID No. D02-089
出典資料 やまと新聞
発行年月日 1890(明治23)年7月30日号 2面
画家・撮影者 水野年方(1866-1908)
小説のタイトル 三人令嬢(1)
作者 条野採菊(採菊散人)(1832-1902)
資料タイプ 挿絵
身装画像コード K57:[庭園]
D6se:[洋装;西洋化;西洋観;ハイカラ;西洋かぶれ;開化ぶり;西洋憧憬]
D2so:[束髪(前期縦型の)]
D1ka:[髪飾り(櫛,簪,リボン)]
D2ma:[丸髷]
D2sim:[島田;高島田]
D3ob:[帯の締め方;帯の位置]
Vfu:[振袖;袂]
Vhan:[半襟]
時代区分・年代 19世紀後半;1890(明治23)年
国名 日本
特定地域 東京;番町
キーワード バッスルドレス;バッスルスタイル;上げ巻;髪飾り;造花;高島田;お太鼓結び;振り袖;椅子
男女別 女性
体の部分 全身;坐臥