近代日本の身装文化(身装画像)
説明 タイトルの掘り出し娘とは、第3回の上半身図に描かれた娘、つまりこの小篇のヒロイン。第1回では竹格子の窓のうちから、口もとを袖先で押さえて、いま歯を磨いている相手役の男の姿を盗み見している。第2回では、一人暮らしのその男性のもとに、車夫をしている老父が訪ねて来たというので、「ポッポと湯気の立つ小鉢の煮物を盆に載せて、駒下駄カラコロ駆来たり」、朝の膳の菜に食べてくれと言っている。彼女は天満の女芝居の三味線弾き杵屋なにがしの娘か、養女であるらしい。三つの絵とも同一の衣裳で描いてもいいわけだが、第1,2回と第3回とでは大きさがまるでちがうために、羽織の柄が第3回では車軸と菊花模様、第1,2回では単純な梅の花模様にしてある。羽織、きものともに黒い掛け襟をし、前掛けをしているふだんの拵えにしては、きものに念が入っているのは、芸人町という土地柄のせいか。髪は十六,七の娘らしく結綿(ユイワタ)。(大丸 弘)
ID No. D02-035
出典資料 大阪朝日新聞
発行年月日 1890(明治23)年2月19日号 2面
画家・撮影者 一梅斎芳峰(歌川芳峰)(武部芳峰)(武部安兵衛)(生没年不詳)
小説のタイトル 掘出娘(3)
作者 宮崎三昧(三昧道人)(1859-1919)
資料タイプ 挿絵
身装画像コード D7sh:[小説のヒロイン;挿絵美人(この年の評判小説中の美人)]
D2yu:[結綿]
D1ka:[髪飾り(櫛,簪,リボン)]
Vka:[掛襟]
Vhao:[羽織]
時代区分・年代 19世紀後半;1890(明治23)年
国名 日本
キーワード 花簪;造花;黒襟
男女別 女性
体の部分 上半身
関連情報 D02-033, D02-034, D02-035