近代日本の身装文化(身装画像)
説明 長いこと行方の知れなかった妹が、立派な教育を受けて成人し、姉の前に現れる。第40回では四年前に淀川堤で姉と別れ別れになって以来の顛末を、芝公園の紅葉館に宴席を設け、縁のある人々を集めて「演説風に」物語る。不自然に大仰だし、それに西洋風の風俗を身につけたとはいえ、数え十三歳にしてはバッスルドレスが大人っぽ過ぎる。挿絵の水野年方はほぼリアルタイムの西洋の絵か写真を見て、そのまま描いたのだろうが、十二,三歳の少女の資料は、あいにくなかったのだろう。また、第39回で妹が帽子を被ったまま姉たちの座敷に入ってくるが、日本座敷と女性の被りものの問題は後々まで課題として残る。それは個人宅だけでなく、だいたい和風の構造を持っていた紅葉館での女性の帽子は、鹿鳴館とちがって異様な印象を与えた。紅葉館は鹿鳴館ができるまでは東京一の宴会場で、この時代も公私に広く利用されていた。(大丸 弘)
ID No. D01-228
出典資料 やまと新聞
発行年月日 1890(明治23)年1月23日号 3面
画家・撮影者 水野年方(1866-1908)
小説のタイトル 姨捨山(39)
作者 冨田一郎(一筆庵主人)(生没年不詳)
資料タイプ 挿絵
身装画像コード H6:[和座敷一般]
D6se:[洋装;西洋化;西洋観;ハイカラ;西洋かぶれ;開化ぶり;西洋憧憬]
Wbo:[かぶり物一般;帽子]
時代区分・年代 19世紀後半;1889(明治22)年
国名 日本
キーワード バッスルドレス;バッスルスタイル
男女別 女性;女児
体の部分 全身;坐臥
関連情報 D01-228, D01-229