近代日本の身装文化(身装画像)
説明 物数奇を極めたという庭のたたずまいを話し合いながら、肉親にかかわる微妙な会話をする娘と継母。悪役である継母はそれらしく、痩せて骨張った相好に描いてある。結っている髪はごく小さい髷の丸髷だろう。おそらく五十前後と思われるこの母親は、いくぶんしどけない着付けで、片手を懐に入れているのも女としては品の好いしぐさではない。ふだん家の中でこうして裾を曳くのは、古風な京都当たりでも明治二十年代までといわれる。外出から帰った娘はまだ紋附羽織のまま、髪は下げ巻の束髪に結って、小さな造花を挿している。京阪ではこの時代束髪を結う女性はごくわずかになっていて、束髪を結うこのヒロインにはそこに意味をもたせているかもしれない。(大丸 弘)
ID No. D01-116
出典資料 大阪朝日新聞
発行年月日 1889(明治22)年11月28日号 3面
画家・撮影者 一梅斎芳峰(歌川芳峰)(武部芳峰)(武部安兵衛)(生没年不詳)
小説のタイトル 雲の一むら(14):実のない花婿(上)
作者 渡辺霞亭(黒法師)(緑園)(朝霞隠士)(無名氏)(匿名氏)(1864-1926)
資料タイプ 挿絵
身装画像コード H6:[和座敷一般]
G043:[縁先;縁端]
D2ma:[丸髷]
D3hi:[曳裾]
D2so:[束髪(前期縦型の)]
Vhao:[羽織]
Vhan:[半襟]
時代区分・年代 19世紀後半;1889(明治22)年
国名 日本
キーワード 縁側;庭;障子;小さい頭;曳き裾;下げ巻;紋付き羽織;火鉢;食器;菓子箱;薬缶(やかん);柄杓(ひしゃく)
男女別 女性
体の部分 全身;坐臥