| 説明 | ヒロインに対する作者の賛辞の中でも、もっとも遠慮のないものの例のひとつ。「目元口元一点の(非の)打ち所もなく、顔はやや丸形にてこの上なき美人なり、されど此の美人には日陰の草とも云うべき弱々したる所なく、健康と美麗とを備えたる真正の天女と見えたり」。明治に入ってから「当世風の丸顔」、というような言い方が多く見られたが、ここではもうそういうコンセッションは言っていない。しかし一方、画家の側の、美人についての浮世絵によって刷り込まれた固定観念の強さには驚く。本文では「浴衣一枚淡泊(アッサリ)と装いたる」と書いているにもかかわらず、歌川国峰はまるでそれに抵抗するかのような濃厚な色柄を着せている。髪は前髪を垂らした上げ巻の束髪で、鬢(ビン=横髪)の毛を日本髪風に大きく出しているのが目立つ。(大丸 弘) |
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| ID No. | D01-020 |
| 出典資料 | 大阪毎日新聞 |
| 発行年月日 | 1889(明治22)年10月2日号 3面 |
| 画家・撮影者 | 歌川国峰(1861-1944) |
| 小説のタイトル | 霹靂一震(へきれきいっしん)(2) |
| 作者 | 渡辺治(渡辺台水)(楽天台水)(台水散史)(1864-1893)[編] |
| 資料タイプ | 挿絵 |
| 身装画像コード | D7sh:[小説のヒロイン;挿絵美人(この年の評判小説中の美人)] D2so:[束髪(前期縦型の)] D1ka:[髪飾り(櫛,簪,リボン)] |
| 時代区分・年代 | 19世紀後半;1889(明治22)年 |
| 国名 | 日本 |
| キーワード | 前髪;上げ巻風;花簪;造花 |
| 男女別 | 女性 |
| 体の部分 | 全身 |