近代日本の身装文化(身装画像)
説明 故郷をあとにして旅立つ若者。田口年信の挿絵は、背景の樹木や建物も、人物の描写も、日本画の伝統のままの筆法なので、若者の今風のいでたちが不調和なほどに感じられる。尻を端折った格子縞のきものに、時候はもう秋が深いようなので薩摩絣の書生羽織を重ねている。きものに締めた兵児帯や股引、紺脚絆までは江戸時代の姿だが、鍔(ツバ)に波を打たせた丸帽、首巻、詰め襟の白シャツ、それに四角い革鞄と蝙蝠傘が文明のしるし。帰れるかどうかもわからない旅立ちにしては荷物が少ない。それは、ひとつにはこの時代のその日暮らしの日本人は、四季を通じて着替えの衣類を、ないと言ってもよいくらい持っていなかったため、またそれでこと足りたため。(大丸 弘)
ID No. D01-013
出典資料 大阪毎日新聞
発行年月日 1889(明治22)年6月6日号 1面
画家・撮影者 田口年信(二代目年信)(白井勝沅)(修斎国泰)(仙斎年信(二世))(1866-1903)
小説のタイトル 実録 隼人の風(5)
作者 渡辺治(渡辺台水)(楽天台水)(台水散史)(1864-1893)
資料タイプ 挿絵
身装画像コード D5ry:[旅装;旅姿;旅装束]
Wbo:[かぶり物一般;帽子]
Wku:[頸覆い(マフラー,ストール,襟巻,ショール)]
Vhao:[羽織]
Qkas:[絣]
D3su:[裾;褄;端折り;からげ]
Vmom:[股引]
Wka:[鞄]
Wkas:[傘]
時代区分・年代 19世紀後半;1889(明治22)年
国名 日本
キーワード 丸帽;ワイシャツ;ホワイトシャツ;書生羽織;薩摩絣;飛白;詰襟;兵児帯;革かばん;洋傘;蝙蝠傘;こうもり傘
男女別 男性
体の部分 全身