| 説明 | 庭の木陰で、訪れた愛人に寄り添う娘。男の機嫌とりのおせじに恥ずかしげな娘は、しかし大胆に、ベンチの上に膝を折って上がってしまっている。この場合は堅い木のベンチなのではなしは違うが、膝を折って坐ることに馴れ、また前屈みの癖がついていたこの時代の女性は、電車のシートでも、窓の方に向いて正座する人がよくあった。女性、とりわけ年配の女性は前に屈んだ姿勢で長時間針しごとをすると、後ろの襟が頸に被さってきてうるさい。それをときどき後ろへぐいと突き上げる。それが孫の目にも懐かしいおばあさんのしぐさだった。背を凭れる、という習慣があまりなかったため、第二次大戦以前にも宣伝はずいぶん見られるが、座椅子が広く売れだしたのは戦後のことだった、といわれる。(大丸 弘) |
|---|---|
| ID No. | CH1-055 |
| 出典資料 | 大阪毎日新聞 |
| 発行年月日 | 1893(明治26)年8月20日号 3面 |
| 画家・撮影者 | 稲野年恒(可雅賎人)(1858-1907) |
| 小説のタイトル | 夏木立(31) |
| 作者 | 菊池幽芳(あきしく)(1870-1947) |
| 資料タイプ | 挿絵 |
| 身装画像コード | Jkp:[カップル(親子・夫婦・恋人・友人など)] D803:[よろこび・親しみ・愛嬌・合歓の表現 ex.握手,抱擁,キス,ベッドシーン,pornography] D1ka:[髪飾り(櫛,簪,リボン)] Wyu:[指輪] Vta:[足袋] Wge:[下駄;クロッグ] Wki:[喫煙関連;タバコ;キセル] |
| 時代区分・年代 | 19世紀終わり;1893(明治26)年 |
| 国名 | 日本 |
| キーワード | 竪縞のきもの;足を組む;煙管(きせる);ベンチ;人影 |
| 男女別 | 男性;女性 |
| 体の部分 | 全身;坐臥 |