近代日本の身装文化(身装画像)
説明 女性が自分の髪に手をやる、というしぐさは、結っている髪の形や大きさとも関係があるに違いない。マナーという点からいえば、人前で自分のからだのどこにしろ、触るのは好ましいことではない。しかし洋の東西を問わず、女性のヘアスタイルの中には、どうやってあれが支えられているのか不思議にさえ思えるものがある。そういう構造物を頭に載せている女性が、その重さや形のくずれが気にならないはずはあるまい。これは破戒の僧侶と茶屋女との密かな出逢い場面。女はうるさい女親のいる家を出にくく、車を急がせて駆けつけたが、六時という約束に三十分近くも遅れ、言い訳をしながら、櫛を使って乱れた鬢(ビン)を撫でつけている。男の前でこんなしぐさができるのも相手に気を許している証拠。部屋は三囲神社近くの桜餅屋の奥の間、この辺は出逢茶屋としてよく利用されたようだ。(大丸 弘)
ID No. CH1-020
出典資料 都新聞
発行年月日 1902(明治35)年8月12日号 3面
画家・撮影者 松本洗耳(1869-1906)
小説のタイトル 探偵実話 女警部(92)
作者 森林黒猿(生没年不詳)
資料タイプ 挿絵
身装画像コード D4so:[僧侶;神官;聖職者]
D800:[感情・思考・意志の表現一般]
D005:[20~30歳代の女性;年増]
D2ni:[日本髪一般]
D1ka:[髪飾り(櫛,簪,リボン)]
Vhan:[半襟]
Vka:[掛襟]
D80:[姿勢;ポーズ(特異な姿勢・ポーズ・格好一般)]
時代区分・年代 20世紀初め;1902(明治35)年
国名 日本
キーワード 破戒僧;法衣(ほうえ);お膳;茶碗;箸;黒襟;髪に手を遣る;櫛を口にくわえる;掛け花入れ;襖(ふすま)
男女別 男性;女性
体の部分 全身;坐臥