近代日本の身装文化(身装画像)
説明 床の中の花魁(オイラン)。ただしこれは吉原ではなく、根津の廓(クルワ)が1889(明治22)年に移転した洲崎の廓の一部屋。すでに「しかけ」(=裲襠(ウチカケ))は脱ぎ、長襦袢に帯をゆるく巻いた花魁が身体を横たえている。粋人で通っている富岡永洗の経験豊かな眼と、かゆいところに手のとどくような筆者の記述が、ときには骨の硬い読者の眉をひそめさせることがあったにちがいない。この種の連載小説が、廓と遊びの一種の手引書の役割を果たしている、と。「毎日毎日大きな赭熊(シャグマ)の髷に、裲襠を着た娼妓を挿絵に掲げる新聞は、内務省で注意しそうなものだ」(「某新聞の挿画」朝日新聞 1900年9月14日3面)という批判の出てくるのは当然だった。(大丸 弘)
ID No. C25-003
出典資料 都新聞
発行年月日 1899(明治32)年5月11日号 3面
画家・撮影者 富岡永洗(藻斎永洗)(1864-1905)
小説のタイトル 近世実話 五寸釘寅吉(96)
作者 伊原青々園(伊原敏郎)(1870-1941)
資料タイプ 挿絵
身装画像コード H32:[娼婦の(本)部屋]
D2ni:[日本髪一般]
Vna:[長襦袢;襦袢]
Jhu:[ふとん・ベッドに横たわる;寝道具]
Wki:[喫煙関連;タバコ;キセル]
時代区分・年代 19世紀終わり;1892(明治25)年頃
国名 日本
特定地域 東京;洲崎
キーワード 遊郭;花魁(おいらん);娼妓;遊女;女郎;長煙管(きせる);敷き布団;高枕
男女別 女性
体の部分 上半身;坐臥;横臥