近代日本の身装文化(身装画像)
説明 上野発仙台行きの列車内の乗客たち。「機関車に伴われてる十五六車」とあるように、この時代は一台の車体が短かったため、十両以上の連結がふつうだった。挿絵の人物と本文の説明にかなりの違いがあり、手前の三人のうち真ん中の人物も、「黒の上衣白の胸衣(チョッキ)縞のズボン」の二十二,三の壮士とあって、画家はなにを思っていたのかわからない。この若者は先月の磐梯山噴火の取材に派遣された新聞記者で、一般には種取りなどといわれ、あまり敬意を払われた職業ではないが、それでもYシャツの襟は硬い竪襟で、ホンブルグ風の中山高を被っている。その隣は「官員体の鷹揚なる人物鼻の下の髯を捻りあげながら」とある一方で、冒頭では「洋服にして髭を蓄えたるは官員なるべく」と言っている。挿絵では羽織姿のこの男は、パイプに粉煙草を詰めている様子。(大丸 弘)
ID No. C21-033
出典資料 東京朝日新聞
発行年月日 1888(明治21)年8月8日号 3面
画家・撮影者 右田年英(梧斎年英)(1863-1925)
小説のタイトル 虚無僧富士磐梯(こむそうふじいわおのかけはし)(9)
資料タイプ 挿絵
身装画像コード G70:[電車;汽車]
G7:[乗り物(車内を含む)]
D014:[若い男(20歳前後~30歳前後)]
D6se:[洋装;西洋化;西洋観;ハイカラ;西洋かぶれ;開化ぶり;西洋憧憬]
Wbo:[かぶり物一般;帽子]
Wne:[ネクタイ;ネックバンド]
D80:[姿勢;ポーズ(特異な姿勢・ポーズ・格好一般)]
D1hi:[ひげ]
Vhao:[羽織]
Wki:[喫煙関連;タバコ;キセル]
D016:[中年~初老の男性]
Wka:[鞄]
時代区分・年代 19世紀後半;1888(明治21)年
国名 日本
キーワード 新聞記者;男性洋装;ホンブルグ風の山高帽子;中山帽;背広;ワイシャツ;ホワイトシャツ;ズボン;足を組む;八字髭;羽織紐;パイプ;竪縞の羽織
男女別 男性
体の部分 全身;坐臥