近代日本の身装文化(身装画像)
説明 広い邸の中庭に面した部屋で、梅花女学校の三年へ通っている娘と、ひとつ年下の少年とが、英語のリーダーを前にして互いの学校の話をしている。梅花女学校は十年も前の1878(明治11)年の創立で、大阪では先進的な英語教育で知られていたキリスト教主義の学校。娘の髪は前回に引っ詰めの束髪とある。束髪は大阪では東京ほどには流行らなかったが、それでもこのころはミッションスクールの教師や生徒の間ではけっこう見られた。束髪はイギリス巻とかいう名のついた洋風のスタイルがよく知られているが、実際には、それまでもあった手軽な引っ詰め髪が多かったろう。また、この子のような前髪を切りそろえるスタイルは、文献ではあまり語られていないが、束髪の流行と一緒に、とりわけ十代前半くらいの少女に広く好まれている。少年の穿いているソックスの横縞は、輸入もののアンダウエア、水着等にはごくふつうに見かけるデザインで、ハイカラに見えたのだろう。座敷に絨毯を敷きつめるのもこの時代の成金趣味のひとつ。(大丸 弘)
ID No. C21-018
出典資料 東京朝日新聞
発行年月日 1888(明治21)年8月29日号 2面
画家・撮影者 二代目歌川貞広(三谷貞広)(1838-1908)
小説のタイトル 樹間の月(このまのつき)(44):他人の真実(2)
作者 宇田川文海(半痴居士)(1848-1930)
資料タイプ 挿絵
身装画像コード G043:[縁先;縁端]
H6:[和座敷一般]
D003:[少女(ほぼ女学生の年頃(12~15,16歳))]
D013:[少年(ほぼ中学生の年頃(12~15,16歳))]
D2so:[束髪(前期縦型の)]
D1ka:[髪飾り(櫛,簪,リボン)]
Wkus:[靴下]
Wou:[扇子;団扇;扇風機]
時代区分・年代 19世紀後半;1888(明治21)年
国名 日本
キーワード 金持ち;女学生;切り前髪;横縞のソックス;英語の本;絨毯;うちわ;簾(すだれ);廊下;灯籠
男女別 男性;女性
体の部分 全身;坐臥