近代日本の身装文化(身装画像)
説明 芸者屋の仕込みっ子の稽古の情景。器量のいい少女を子飼いから養って、将来の“米櫃”にするために特訓する。日々の稽古は本職の師匠のところへ通わせるが、家に帰っても女中とおなじ仕事をさせる暇には、身体より大きな三味線を抱えさせる。芸者屋の主人は、いまも座敷に出ているいないは別としてこの世界で生きてきた女。はでな半天を着て長火鉢に片肘をもたせ、長ぎせるを斜に構える、という威厳。稽古屋の師匠とちがい、女の子の身体の構え方、きものの着様、髪の結いぶりまでに細かく目が届いて口うるさい。十代の少女でも、三カ月も芸者屋にいると歩き方から変わってくる、といわれた。この子の髪はお稚児で、この年の女の子の髪型としてはもっとも普通だったが、一八八七年(明治二〇年)というこの時代では、少し古くなっていたかもしれない。あと三、四年たてばこの子にも雛妓(おしゃく)としてのお座敷が待っている。(大丸 弘)
ID No. C20-031
出典資料 灯新聞
発行年月日 1887(明治20)年1月9日号 1面
画家・撮影者 田口年信(二代目年信)(白井勝沅)(修斎国泰)(仙斎年信(二世))(1866-1903)
小説のタイトル 遠音かぐら(6)
資料タイプ 挿絵
身装画像コード Jke:[お稽古事;技能・遊芸の修行]
Wki:[喫煙関連;タバコ;キセル]
時代区分・年代 19世紀後半;1887(明治20)年
国名 日本
キーワード 三味線;長煙管(きせる);火鉢;銅壺(どうこ);薬缶(やかん)
男女別 女性;女児
体の部分 全身;坐臥