| 説明 | 神戸・元町筋の鼈甲問屋の後添いが、自分の産んだ三歳の倅(セガレ)と下女を連れて、湊川神社境内の見世物を見物している。幼児は芥子(ケシ)坊主、背負っている下女の端折りは座布団のように膨らんでいる。だれもが端折りを、フラップのようにキチンと畳むようになるのは、まだかなりあとのこと。土地柄、清国人、白人の水兵、洋服の紳士の姿もある。呼び込みの男は広袖のきものに下は紺の腹掛け、丁髷に向鉢巻(ムコウハチマキ)。この時代、すでに丁髷は、ごく田舎の人か年寄りかだけだった。江戸や大阪などでも、老職人や絵師などの中に何人か残っていて名物扱いもされていた。この呼び込みの若者もおそらく、人目を引くための扮装だろう。あるいは鬘(カヅラ,カツラ)かもしれない。(大丸 弘) |
|---|---|
| ID No. | C19-114 |
| 出典資料 | 絵入朝野新聞 |
| 発行年月日 | 1886(明治19)年6月2日号 3面 |
| 画家・撮影者 | 守川周重(歌川周重)(生没年不詳) |
| 小説のタイトル | 三世相後日正夢(37) |
| 作者 | 高畠藍泉(三世柳亭種彦)(聴香楼主人)(1838-1885) |
| 資料タイプ | 挿絵 |
| 身装画像コード | D4ge:[下女;下男;召使い] Vka:[掛襟] D3su:[裾;褄;端折り;からげ] Wge:[下駄;クロッグ] Wkas:[傘] D011:[男の幼児(だいたい就学以前)] D6se:[洋装;西洋化;西洋観;ハイカラ;西洋かぶれ;開化ぶり;西洋憧憬] |
| 時代区分・年代 | 19世紀後半;1886(明治19)年 |
| 国名 | 日本 |
| 特定地域 | 兵庫;神戸;湊川神社 |
| キーワード | 中国人;黒襟;芥子坊主;水兵 |
| 男女別 | 男性;女性;男児 |
| 体の部分 | 全身;坐臥;群像 |