近代日本の身装文化(身装画像)
説明 話の筋は複雑だがこの挿絵については、東京の神谷町あたりに天麩羅屋の小店を営む夫婦、ということでよい。左隅にいる亭主は紺の半天股引に紺足袋、三尺帯を締め、向こう鉢巻きという恰好は、なんの職人にでも通用する。腰に煙草入れを提げているのは、居職の職人には無用のようだが、そういう習慣だったのか。女房は誂えのものを盆に載せて運んでいる。中子縞風の大柄のきものに襷掛け、帯は下げ結びにして端折りの下に派手な柄の前垂れをしめる。髪はよくわからないが、簪(カンザシ)を一本、髷の根元に突き立てるように挿しているのは下町の忙しいおかみさんの特色。客の履き捨ててある草履の右側は板裏のやや上等のもの、左は裏なしの冷飯草履か。天麩羅屋は食べ物商売の中でも下等な方とされていた。(大丸 弘)
ID No. C17-030
出典資料 今日新聞
発行年月日 1884(明治17)年11月22日号 2面
画家・撮影者 歌川国峰(1861-1944)
小説のタイトル 野中の梅:前号の続き
資料タイプ 挿絵
身装画像コード H65:[料亭・料理屋などの広間・座敷舞台・貸座敷]
Vhat:[半天;どてら]
Vmom:[股引]
Vob:[帯]
Whac:[鉢巻;ヘッドバンド]
Vtas:[襷]
D3ob:[帯の締め方;帯の位置]
D3su:[裾;褄;端折り;からげ]
Wmae:[前掛;エプロン;割烹着]
D1ka:[髪飾り(櫛,簪,リボン)]
Wzo:[草履;草鞋]
時代区分・年代 19世紀後半;1884(明治17)年
国名 日本
特定地域 東京;神谷町
キーワード 天ぷら屋;三尺帯;煙草入れ;莨入れ(たばこいれ);たばこ入れ;竪縞のきもの;中子縞;襷掛け;下げ結び;前垂れ;冷飯草履(ひやめしぞうり)
男女別 男性;女性
体の部分 全身