近代日本の身装文化(身装画像)
説明 〈遡及資料〉甲府での刑務所暮らしを終えて東京に出てきた主人公、また一仕事を企んで神楽坂の故買者(ケイズカイ)のもとを訪ねる。盗賊稼業の人間の決まった恰好というものもないだろうが、だいたい遊び人風、と考えていいだろう。下町の職人の、印半纏に盲縞の股引腹掛が粋、という美意識が、江戸時代以来変わらずにあったようで、やくざ稼業の連中の恰好もそれに近かったようだ。ここでの主人公は出所した後、とある博徒の許でしばらく厄介になり、甲州街道を旅してきたというところだから、足もとは脚絆草鞋で手には蝙蝠傘を提げ、上は印半纏ではないが黒襟を掛けた半纏、袖を突き袖風にしているのは、ちょっとためらいの風。店先には長暖簾が掛けられている。長暖簾は店の入口がガラス戸になってからほとんど廃れたが、質屋は、蕎麦屋、天ぷら屋とともにかなり後までその習慣を残した。(大丸 弘)
ID No. C16-092
出典資料 都新聞
発行年月日 1899(明治32)年3月8日号 1面
小説のタイトル 近世実話 五寸釘寅吉(51)
作者 伊原青々園(伊原敏郎)(1870-1941)
資料タイプ 挿絵
身装画像コード G01:[店舗 ex.店構え全景,出入りする客,従業員]
Vhat:[半天;どてら]
D3su:[裾;褄;端折り;からげ]
Vmom:[股引]
Wkya:[脚絆;脛覆い]
Wzo:[草履;草鞋]
Wkas:[傘]
時代区分・年代 19世紀後半;1883(明治16)年
国名 日本
特定地域 東京;神楽坂
キーワード 長暖簾(ながのれん);遊び人風;黒襟;腹掛け;ぞうり;突き袖;ためらい;洋傘;蝙蝠傘;こうもり傘
男女別 男性
体の部分 全身