近代日本の身装文化(身装画像)
説明 罪を犯した女が夫に離縁され、幼い倅(セガレ)と娘を残して家を去ってゆく愁嘆場面。話の内容と挿絵に食いちがいがあるので、極貧の家の親子の姿としてだけ観察する。母親の着ているきものは柄がツーピースのようになっているが、これはもちろん裾で別布を継いだもの。日本住居の生活では、きものは裾と膝が早く傷むので、これもひとつの便法だった。袖もまた別の布を継いでいる。髪は奇妙だが自分の手で束ねたにちがいない。前髪を切り放つのはこの時代多くの女性がやっていた。男の子のきものにもほぼ同様の継ぎがある。頭の上の壁には天井から壁に吊った竹製のハンガーがある。当時は部屋の壁のどこかには必ずあって、衣類や手拭いを掛けていた。(大丸 弘)
ID No. C16-078
出典資料 絵入自由新聞
発行年月日 1883(明治16)年4月29日号 3面
画家・撮影者 月岡芳年(大蘇芳年)(1839-1892)
小説のタイトル 知身雨(みをしるあめ)
資料タイプ 挿絵
身装画像コード Ets:[つぎ;繕い]
Eho:[保存・収納・管理の技術・用具・設備;たたみ方;ハンガー]
時代区分・年代 19世紀後半;1883(明治16)年
国名 日本
キーワード 極貧;貧乏;破れ障子;土壁のひび
男女別 女性;男児
体の部分 全身;坐臥