近代日本の身装文化(身装画像)
説明 常陸国土浦在で人を使って農業を営むもと士族の十九になる娘、月琴の稽古が縁で同好の若者と理無い中となる。この娘は月琴のみならず提琴・鼓琴・蛇皮線などの清楽をも身につけた、とあるが、いま膝の上にあるのは月琴。清楽は幕末からこの時代けっこう好まれたらしい。月琴芸者というものも現れているが、清国人の風をしていたというから、エキゾチシズムを売物としていたのかもしれない(→年表〈現況〉1872年 「雛妓のお座敷姿」日要新聞 1872年1月 第3号 5,6面)。男の演奏しているのは胡弓。胡弓は月琴以上に江戸時代にすでに広く受け入れられていた。この挿絵を見ると男女とも片膝を立てている。月琴も胡弓も揃えた膝の上で演奏できない楽器ではないが、長崎の清人から伝習するなかで、中国風のイス式座臥スタイルに由来するポーズでも生まれたのだろうか。(大丸 弘)
ID No. C16-051
出典資料 開花新聞
発行年月日 1883(明治16)年6月27日号 4面
資料タイプ 挿絵
身装画像コード D004:[適齢期の娘;新造;(1) 嫁入り前の娘,新妻,さらに一般の他家の妻女をいう。]
H6:[和座敷一般]
D2sim:[島田;高島田]
Vhan:[半襟]
Vhao:[羽織]
D014:[若い男(20歳前後~30歳前後)]
D80:[姿勢;ポーズ(特異な姿勢・ポーズ・格好一般)]
時代区分・年代 19世紀後半;1883(明治16)年
国名 日本
キーワード 総柄のきもの;格子のきもの;黒羽織;立て膝;月琴;胡弓;お茶セット;畳
男女別 男性;女性
体の部分 全身;坐臥