近代日本の身装文化(身装画像)
説明 和泉国大鳥郡の貧しい百姓娘。母と妹が病床にあり、五十六歳の老父は思うように身体が動かないため、折からの旱魃に田の草取りや水遣りに、ひとり骨身を惜しまぬ二十四の娘。この時代の町絵師の描く農村の情景に、どれほどの信憑性があるかわからないが。未婚の女でこのように眉を剃っているのは、たぶん画家の粗相だろう。着ているのは裾の短い竪縞柄のきもので、それをまた細紐でぐるぐると端折り上げているらしい。胸肩は天秤棒担ぎのためべつの紺絣の布を当て、さらに袖にはべつの格子柄の布をもちいている。江戸時代農村の衣料は、村に入り込んでくる古着商人から手に入れるのがふつうだった。都会のその日暮らしの人々相手の質屋の、質流れ品が主要なソースだった点は、明治になってもそう変わっていなかったろう。(大丸 弘)
ID No. C16-028
出典資料 大阪朝日新聞
発行年月日 1883(明治16)年11月17日号 3面
資料タイプ 挿絵
身装画像コード K1:[集落]
D005:[20~30歳代の女性;年増]
D1ka:[髪飾り(櫛,簪,リボン)]
Vob:[帯]
D3su:[裾;褄;端折り;からげ]
Qkas:[絣]
Wzo:[草履;草鞋]
時代区分・年代 19世紀後半;1883(明治16)年
国名 日本
特定地域 和泉国;堺県;大阪;大鳥郡
キーワード 農村;水桶;天秤棒;天秤担ぎ;竪縞のきもの;格子の別布;飛白の別布;細帯;ぞうり
男女別 女性
体の部分 全身