近代日本の身装文化(身装画像)
説明 歌舞伎の女形役者とその養母。この養い親が、もらった子どもを花形役者にするため厳しく仕込んだ、というのも、ゆくゆくはその子にかかろうという考えからで、当時としては当たり前の慣習。一人前の女形になった倅(セガレ)は、つてを頼って上方で一旗揚げるために、養母のへそくり金を出させている。この役者は楽屋銀杏などではなく、もっと簡単な鬘下(カヅラシタ)にまとめている。眉毛のないのが役者の特徴。老母の髪はよくわからない。この時代、前髪が極端に小さくなったので、まるで二十年後の束髪のように見えるが、もちろん老人の丸髷。また、この老婆は帯を前結びにしている。前結び(前帯)は見映えよりも結びやすさ、動きやすさを重んじた前代の遺風だが、家の中の風俗は簡単に消滅することはない。(大丸 弘)
ID No. C15-023
出典資料 大阪朝日新聞
発行年月日 1882(明治15)年8月22日号 3面
資料タイプ 挿絵
身装画像コード D4en:[エンターテイナー;芸人]
D2ni:[日本髪一般]
D1me:[眼・眉毛周辺の状態(眼・睫毛・眉の化粧)]
D3ob:[帯の締め方;帯の位置]
時代区分・年代 19世紀後半;1882(明治15)年
国名 日本
キーワード 女形役者;眉落とし;前帯;前結び
男女別 男性;女性
体の部分 全身;坐臥