近代日本の身装文化(身装画像)
説明 〈遡及資料〉夫の野辺の送りを済ませて一週間も経たないうちに、薄化粧をし、衣服も美々しく、髷は大一番に結わせ、とある、夫殺しの毒婦お熊が、いまその髪を髪結の手で結い上げたところ。亭主持ちの女は丸髷と決まっていて、それは後家でも変わりはない。丸髷は髷を丸く盛りあげるために、なかに髷型という黒い紙製の台を入れる。その台は形や大きさがいろいろあって、若い人ほど大きい。大一番というのは二番目くらいに大きい型で、ごく若いお嫁さん用の派手なもの。左にいるのは外結いの髪結女。髪結は店持ちもあったが、たいていは決まったお得意さんを廻る外結いだった。頭のてっぺんに櫛を挿しているのは髪結のしるしのようなもの。仕事を終えたので櫛道具についた油や雲脂を拭っている。女の眉剃りや男の半髪のような古風さは、こうした教育の乏しい、下層の人たちにわりあい長く残った。(大丸 弘)
ID No. C14-095
出典資料 都新聞
発行年月日 1895(明治28)年12月24日号 3面
小説のタイトル 探偵実話 法衣屋お熊(71)
資料タイプ 挿絵
身装画像コード D2ma:[丸髷]
Vka:[掛襟]
D1kep:[結髪;散髪;美容師;店舗・設備の一部(理容店・美容店の)]
Wmae:[前掛;エプロン;割烹着]
D1ka:[髪飾り(櫛,簪,リボン)]
D1kes:[化粧;表情;容貌]
時代区分・年代 19世紀後半;1881(明治14)年
国名 日本
キーワード 後家;黒襟;髪結い;合わせ鏡
男女別 女性
体の部分 全身;坐臥