近代日本の身装文化(身装画像)
説明 生活苦ゆえに別居中の亭主に女ができたという噂を聞き、逆上した女房(二十六歳)が、剃刀を口にくわえて慌ただしく身拵えしている。女はいま実家に身を寄せているので、家の中はそれほど貧乏所帯らしくもない。鏡台の丸鏡はふつうは二枚を重ねてあり、蓋の役目もする上の鏡は手鏡として合わせ鏡に使われる。丸鏡はせいぜい直径が20センチ程度で銅製であるために重く、それ以上の大きさでは女性が手鏡に使えなくなる。しかしこの大きさでは姿見としては不自由だったから、ガラス製の四角い鏡が出回ると、銅製の丸鏡はたちまち姿を消した。鏡磨師の多くはレンズ磨業に転業したといわれ、明治末になると逆に銅鏡を使い続けている旧家では、鏡磨師を探すのに苦労したもの。(大丸 弘)
ID No. C14-039
出典資料 東京絵入新聞
発行年月日 1881(明治14)年5月3日号 3面
資料タイプ 挿絵
身装画像コード H311:[私室;小部屋(寝具のないこと);ブドワール]
D005:[20~30歳代の女性;年増]
D2:[ヘアスタイル]
Vka:[掛襟]
時代区分・年代 19世紀後半;1881(明治14)年
国名 日本
キーワード 鏡台;丸鏡;身ごしらえ;じれった結び;黒襟;格子のきもの;剃刀
男女別 女性
体の部分 全身