近代日本の身装文化(身装画像)
説明 〈遡及資料〉夜遅くなっても帰らない兄を案じている幼い妹。袂で顔の涙を拭いている。袂は小さい女の子でも手拭いほどの大きさがあるから、顔を覆って隠したり(袖屏風)、にわか雨のときは髪を覆ったり(袖笠)、ものを受けるとき盆の代わりにしたりなど、いろいろと役に立った。その代わり、袂の底の縫い目には塵(チリ)が溜まって、それを袂糞(タモトクソ)と呼び、老人は血止めに効くなどと言った。吊りランプは五分芯とあるが、石油ランプは芯の種類がいろいろあり、引き出せば明るさが増す、といった調節ができる。しかし油の節約のため芯は短くし、その代わり、仕事をしている頭のすぐ上まで吊紐を長くしている。寝ているときは消してしまうか、行灯に切り替えるのがふつうだった。少女の髪はお稚児で、小学校を卒業するくらいで、お稚児から桃割などに変わるのがふつう。(大丸 弘)
ID No. C13-113
出典資料 都新聞
発行年月日 1902(明治35)年12月26日号 1面
画家・撮影者 富岡永洗(藻斎永洗)(1864-1905)
小説のタイトル 近世実話 まよひ子(7)
作者 伊原青々園(伊原敏郎)(1870-1941)
資料タイプ 挿絵
身装画像コード D002:[女の子(小学生くらい)]
D2:[ヘアスタイル]
Vfu:[振袖;袂]
D801:[強い悩み・悲しみ・口惜しさ・羞恥の表現]
時代区分・年代 19世紀後半;1880(明治13)年
国名 日本
キーワード 吊りランプ;障子;稚児髷;袖口で涙をぬぐう;袖で顔を覆う
男女別 女児
体の部分 全身;坐臥