| 説明 | 横浜のイギリス人の洋妾(ラシャメン)をしている女が、好奇心から男装して廓通いし、いつの間にやら娼妓に惚れられる、という話。いつも床入りせずに帰るのをいぶかしんだ娼妓が、今夜は泊まって行けと手をつかんで放さない。「南部揃いの小袖の上に七子の羽織に博多の帯、衣装(ミナリ)も整ったれば引っ詰めの銀杏髷をラッコの帽子でどうにか匿し(……)」という姿。明治初年、盛岡市一帯の旧南部領では絹織物の良品が生産された。単に南部と言うときは、独特の滑らかな風合いを持った絹縮を指すことが多い。南部縞がとくに広く好まれたが、この挿絵では縞物ではないようだ。銀杏返しを結った髪が、トーク型の猟虎帽(ラッコボウ)の下に隠せるとは信じにくいが、ともあれ札びら切っての大陽気な座敷遊びの間、帽子は脱がなかったものと見える。娼妓といっても横浜遊郭のこと、結っている髪は芸子島田風で、しかし帯は女郎風に前で結んでいる。(大丸 弘) |
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| ID No. | C13-082 |
| 出典資料 | 東京絵入新聞 |
| 発行年月日 | 1880(明治13)年12月23日号 2面 |
| 資料タイプ | 挿絵 |
| 身装画像コード | Wbo:[かぶり物一般;帽子] D2sim:[島田;高島田] D3ob:[帯の締め方;帯の位置] D5is:[異性装] |
| 時代区分・年代 | 19世紀後半;1880(明治13)年 |
| 国名 | 日本 |
| 特定地域 | 神奈川;横浜 |
| キーワード | ラッコ帽;花魁(おいらん);娼妓;遊女;女郎;芸子島田風 |
| 男女別 | 女性 |
| 体の部分 | 全身;坐臥 |