近代日本の身装文化(身装画像)
説明 船積問屋という大きな身代の家の嫁取。花嫁は駕籠に舁かれて乗りこんで、この家の別間で着替え、化粧を整え、とあるが、あらかじめ支度は済ませて乗込む場合もある。三三九度の杯事は婚家でするのがふつうで、もちろん神主などはいない。新婦が打掛とも白無垢の衣裳で綿帽子を被っているのは、この時代すでにかなり古様、婿も同様「古風を忘れぬ麻上下に黒羽二重の小袖」で、町人の婚礼としてはもっとも改まった姿だが、若い新夫がまだ丁髷をつけているのは、全体にかなり守旧的な家風と見える。その祝言の席に、新夫のなじみの芸者が文句をつけに乗り込んできたという情景。芸者の着ているのは「一際はでな座敷着に今日をば晴と粧(ツク)り立て(……)」とあって大柄の総模様。芸者の出の衣裳というと裾模様になってしまうのは、ずっと後の時代。髪はたぶん潰し島田で、帯はよくわかないが高く盛り上がって見えるので、芸者風の下げ結びではないらしい。(大丸 弘)
ID No. C13-060
出典資料 東京絵入新聞
発行年月日 1880(明治13)年7月25日号 2面
小説のタイトル お浜の身の上噺:昨日の続
資料タイプ 挿絵
身装画像コード Jkr:[婚礼と、その関連行事,花嫁]
D7ge:[芸者;半玉;舞妓]
D2sim:[島田;高島田]
D3hi:[曳裾]
D2ch:[丁髷]
Vham:[袴(男性)]
時代区分・年代 19世紀後半;1880(明治13)年
国名 日本
キーワード 船積問屋;金持ち;花嫁;花婿;白無垢;肩衣袴;潰し島田;つぶし島田;曳き裾
男女別 男性;女性
体の部分 全身;坐臥