近代日本の身装文化(身装画像)
説明 足を伸ばし、片手を後ろに突いて身を横たえるのは、女性が嗚咽し、あるいは哀しみに耐えるようなときの恰好。「閻魔の彦(9)」の女は芸者島田、裾を曳いた柳橋の売れっ子芸者で、身分ある若様が、自分のためお家不首尾になったと聞いての不安。「悪縁塚(100)」の女は、拐(カドワ)かされて、宇都宮の町から二里ほども離れた場所の一軒家に押し込められた酌婦。柳橋芸者の小紋のきものに繻子地の帯、長く足にまといつく裾、酌婦の黒襟を掛けた絣風の安いきもの――二人の女の身分と身なりには大きな違いがあるが、哀しみの姿態は、ゆたかな襞付けによって、ほぼ同じように表現されている。(大丸 弘)
ID No. C10-015
出典資料 都新聞
発行年月日 1904(明治37)年2月28日号 1面
小説のタイトル 実話 悪縁塚(100)
作者 橋本埋木庵(生没年不詳)
資料タイプ 挿絵
身装画像コード D2ni:[日本髪一般]
Vka:[掛襟]
D801:[強い悩み・悲しみ・口惜しさ・羞恥の表現]
D80:[姿勢;ポーズ(特異な姿勢・ポーズ・格好一般)]
時代区分・年代 19世紀後半;1877(明治10)年
国名 日本
キーワード 酌婦;黒襟;袖口で涙をぬぐう;素足;破れ障子
男女別 女性
体の部分 全身;坐臥;横臥
関連情報 C10-015, CH1-046