近代日本の身装文化(身装画像)
説明 商売の道には身が入らず、女に馴染んでとどまらない我が身に嫌気して死のうとする若者、それを見かけたひとりの士族が駆け寄って押しとどめる、という場面。今まさに喉を突こうとしている男の方は旧時代と変わりない姿。この時期、散髪への移行がいちばん遅れていたのは商人階級や芸人だったようだ。止めようとする男については「一個の士族」とある。士族風の男、士族体の者、といった表現は、1880年代末(ほぼ明治20年)頃までの新聞のニュース、雑報記事に少なくないが、具体的になにを指しているのかはよくわからない。この場合は紺の股引に草鞋がけ、裾を端折って旅装束風、羽織っているのはこの時代はやった黒羅紗製の袖無し外套、いわゆるトンビらしく、とくに士族を暗示するようなものはない。(大丸 弘)
ID No. C09-031
出典資料 東京平仮名絵入新聞
発行年月日 1876(明治9)年1月14日号 1面
資料タイプ 挿絵
身装画像コード D5ry:[旅装;旅姿;旅装束]
Vwa:[男性和装外套]
Vmom:[股引]
Wzo:[草履;草鞋]
時代区分・年代 19世紀後半;1876(明治9)年
国名 日本
特定地域 東京;浅草
キーワード 旅装束風;袖なし外套;[インバネス;トンビ;鳶(とんび);二重回し;二重廻し;二重外套;二重マント];自殺;刀
男女別 男性
体の部分 全身