近代日本の身装文化(身装画像)
説明 〈遡及資料〉アメリカへ渡って稼いでくるという夫を、横浜の波止場で見送る妻。この女性の髪は上げ巻かイギリス巻の束髪で、ふつうには1884(明治17)年,1885(明治18)年以後の流行だ。束髪はもともと自分でも結える簡単な髪の束ね方で、だからこそ束髪というのだから、こういう時代にこんな髪を結わなかったとはいいきれない。しかし、いくら横浜に住んでいると言っても、洋館勤めの安コックの女房で、貧乏暮らしの女にしては全体にややモダンすぎる。厚い袘(フキ)のあるきものを重ねているのも夏とは見えず、挿絵を描いている富岡永洗の誤解があるのではないだろうか。(大丸 弘)
ID No. C09-004
出典資料 都新聞
発行年月日 1898(明治31)年10月9日号 1面
画家・撮影者 富岡永洗(藻斎永洗)(1864-1905)
小説のタイトル 近世実話 海賊房次郎(75)
作者 伊原青々園(伊原敏郎)(1870-1941)
資料タイプ 挿絵
身装画像コード D2so:[束髪(前期縦型の)]
Whan:[ハンカチーフ]
Wkas:[傘]
K600:[大中の港湾施設;メリケン波止場]
時代区分・年代 19世紀後半;1876(明治9)年
国名 日本
特定地域 神奈川;横浜
キーワード 揚巻;イギリス巻;裾の袘(ふき);ハンカチを振る
男女別 女性
体の部分 全身