近代日本の身装文化(身装画像)
説明 〈遡及資料〉日本橋芸者のお披露目。手前がその当人で、髪は芸者島田、時候が6月なので水色の絽のきものに菖蒲の裾模様、とあるが芸者はかならず江戸褄。帯は柳に結んで、小町型ののめりの表付きの下駄を履いている。この女はそれまで清元の師匠をしていたが、百円の金が必要なため丸抱えの年季奉公の証文を入れた。向こう側が抱え主の姐さん芸者で、これから出入りする料亭などへ新しい抱えっ妓を連れての挨拶回り。ふたりとも二十代と思われるが、1872(明治5)年ではこの年齢で眉と白い歯を持つ女性は少ない。芸者が生き生きとした、表情豊かな印象を持たれたのはそのせいもあったろう。お供の箱屋はお使いものの入った風呂敷包みを提げ、片尻端折りで絹のパッチを見せている。京阪とちがい、江戸では絹の股引だけをパッチと呼んだ。(大丸 弘)
ID No. C05-013
出典資料 都新聞
発行年月日 1905(明治38)年2月6日号 1面
画家・撮影者 富岡永洗(藻斎永洗)(1864-1905)
小説のタイトル 歌吉心中(44)
作者 橋本埋木庵(生没年不詳)
資料タイプ 挿絵
身装画像コード D7ge:[芸者;半玉;舞妓]
D2sim:[島田;高島田]
D1ka:[髪飾り(櫛,簪,リボン)]
D3ob:[帯の締め方;帯の位置]
Wge:[下駄;クロッグ]
Vmom:[股引]
D3su:[裾;褄;端折り;からげ]
Wzo:[草履;草鞋]
Wfu:[風呂敷(包み);布包み]
時代区分・年代 19世紀後半;1872(明治5)年
国名 日本
特定地域 東京;日本橋
キーワード 芸者のお披露目;挨拶回り;芸者島田;江戸褄;柳結び;小町下駄;のめり下駄;左褄;黒紋付き長着;箱屋;絹のパッチ;片端折り;ぞうり
男女別 男性;女性
体の部分 全身