近代日本の身装文化(身装画像)
説明 〈遡及資料〉編笠の老人と、手拭い被りのその娘とが、琴と胡弓を頼りに門付けをして歩いている。娘の背負っている赤ん坊にはねんねこ半纏もないようなので、負ぶい紐だけ、稲藁で編んだ蓆(ムシロ)一枚で雪をしのいでいるらしい。稲藁は当時身近な素材で、蓆、米俵、草履草鞋(ワラジ)などの履物、そして東京でも、禁じられてきた区部をすこし外れれば、藁葺きの屋根が多かった。赤ん坊の被っているのは大黒頭巾。本文に「外の袖乞とは違いて気高き調べ」などとあるが、この種の流し芸人は袖乞、つまり乞食同然のなりわいだったから、外国人の手前、乞食の多いことを恥じている新政府は、1876(明治9)年にはこの種の門付けを一切禁止している(→年表〈事件〉1876年12月 「上野公園地内取締方公布」東京日日新聞 1876年12月19日1面)。(大丸 弘)
ID No. C03-017
出典資料 都新聞
発行年月日 1903(明治36)年3月21日号 3面
小説のタイトル 実譚 後のお梅(26)
作者 渡辺黙禅(1870-1945)
資料タイプ 挿絵
身装画像コード Jki:[気象条件(雨,雪,強風,強い陽射しなど)]
D4da:[大道芸人;流し芸人;乞食芸人; 乞食芸人ー河原乞食とは異なる]
Wkab:[笠]
Wta:[タオル;手拭い;手拭い被り]
D000:[乳児;赤ん坊]
Wzu:[頭巾;覆面]
時代区分・年代 19世紀後半;1870(明治3)年
国名 日本
キーワード 門付け;流し芸人;編笠;姉さん被り;姉さんかぶり;姐さん被り;姐さんかぶり;筵(むしろ);負ぶい紐;大黒頭巾;胡弓;琴
男女別 男性;女性
体の部分 全身