| 説明 | 〈遡及資料〉一段格の落ちる緞帳(ドンチョウ)芝居の高土間で見物している三人連れ。「記者申す本日の挿絵は松三郎と勇吉とが物語り居る見物人の図とおぼし玉え」とわざわざ断っているにもかかわらず、文中の衣裳付けとまるでちがうこともある、という例のひとつ。左は久松町の清元の師匠で、眉を落とした女房風にし、潰し島田。真ん中が「本場の八丈に黒縮緬の羽織を着て、高島田に結った極品の好い、十七八ばかりな色の白い娘」という説明だが、髪はどう見ても島田には見えず、羽織を着ていないことも確かで、きものは本場の八丈というが、ふつう娘の着る黄八丈の縞物は、このような白っぽい絵柄にはならない。右手前の少女はお稚児に結って、帯をお竪矢に結んでいる。お竪矢は十二,三までの子のいちばんふつうの晴れ姿で、左隅の、髪を禿(カムロ)に切り下げた少女も同じ。(大丸 弘) |
|---|---|
| ID No. | C03-004 |
| 出典資料 | 都新聞 |
| 発行年月日 | 1897(明治30)年1月29日号 3面 |
| 小説のタイトル | 近世実話 岩井松三郎(7) |
| 作者 | 橋本埋木庵(生没年不詳);羽山菊酔(羽山尚徳)(菊酔山人)(洗竹居主人)(生没年不詳)[刪定] |
| 資料タイプ | 挿絵 |
| 身装画像コード | H80:[舞台;各種の高座(平場,客席,土間との対比を含む)] Jge:[劇場内;芝居見物] D004:[適齢期の娘;新造;(1) 嫁入り前の娘,新妻,さらに一般の他家の妻女をいう。] D2sim:[島田;高島田] D2ni:[日本髪一般] D1me:[眼・眉毛周辺の状態(眼・睫毛・眉の化粧)] Vhao:[羽織] D002:[女の子(小学生くらい)] D2mo:[桃割れ] D3ob:[帯の締め方;帯の位置] |
| 時代区分・年代 | 19世紀後半;1870(明治3)年 |
| 国名 | 日本 |
| キーワード | 歌舞伎劇場;高土間;潰し島田;つぶし島田;眉落とし;黒紋付き羽織;稚児髷;竪矢の字;立て矢結び |
| 男女別 | 男性;女性;女児 |
| 体の部分 | 全身;上半身;坐臥;群像 |