近代日本の身装文化(身装画像)
説明 〈遡及資料〉歌舞伎役者の師匠と弟子。弟子の頭はふつうに見る鬘下(カヅラシタ)だが師匠の方は少し変わっている。派手な羽織をたっぷりめに着て襟を抜き、ふだんでも女らしい様態で過ごした、この時代の女形役者の風がよく描かれている。大切な贔屓の旦那の一人娘を傷物にした、ということで、怒り心頭に発した師匠が、「有合う煙管を笞(シモト)に代え、(……)アワヤ打下ろさん一刹那」というシーン。有合う煙管というが、家にいると人と会話するのにも長煙管を放さない人が多く、腹を立てて畳を叩いたり、相手を指して難詰したりする、あまりよくないことには欠かせない小道具。(大丸 弘)
ID No. C03-003
出典資料 都新聞
発行年月日 1897(明治30)年1月26日号 3面
小説のタイトル 近世実話 岩井松三郎(5)
作者 橋本埋木庵(生没年不詳);羽山菊酔(羽山尚徳)(菊酔山人)(洗竹居主人)(生没年不詳)[刪定]
資料タイプ 挿絵
身装画像コード H311:[私室;小部屋(寝具のないこと);ブドワール]
Vhao:[羽織]
D3ut:[打合せ;襟あき;ぬき襟]
Wki:[喫煙関連;タバコ;キセル]
D802:[脅し・怒り・叱責・威圧・威厳の表現]
時代区分・年代 19世紀後半;1870(明治3)年
国名 日本
キーワード 歌舞伎役者;女形役者;鬘下(かずらした);紋付き羽織;抜き襟;長煙管(きせる);火鉢;火箸;囲碁の道具;茶箪笥(ちゃだんす);茶道具
男女別 男性
体の部分 全身;坐臥