近代日本の身装文化(身装画像)
説明 〈遡及資料〉「頃は明治二年の事なるが」と冒頭にはっきり断っているが、豊後国岡藩という地方ではまだ江戸時代そのまま。大阪からはるばるこの地の武家の次男坊のもとに嫁いできた嫁と、付き添ってきた下女。八幡宮で催される撃剣会に集う若侍たちを見やっている。新妻の髪はまだ文金高島田。嫁が年若な場合、当分のあいだ高島田のままでいることは、嫁ぎ先の舅姑に異存さえなければよくあることだった。その場合は眉も剃らず歯も染めないままなので、娘の姿と変わりない。丸髷を結い、縞のきものの下女に対して、きものの柄も派手派手しい友禅風とは、田舎の武士の家風としてはめずらしい。彼方、撃剣道具を肩にした若侍たちは、袴の股立ちを高く引きあげ、高足駄を踏み鳴らしている。(大丸 弘)
ID No. C02-020
出典資料 大阪毎日新聞
発行年月日 1883(明治26)年10月15日号 4面
小説のタイトル 乱咲真垣菊(みだれざきまがきのきく)(1)
資料タイプ 挿絵
身装画像コード D004:[適齢期の娘;新造;(1) 嫁入り前の娘,新妻,さらに一般の他家の妻女をいう。]
D2sim:[島田;高島田]
D4ge:[下女;下男;召使い]
D2ma:[丸髷]
D2ni:[日本髪一般]
D4gu:[軍人;武人;騎士]
Vham:[袴(男性)]
Wge:[下駄;クロッグ]
時代区分・年代 19世紀後半;1869(明治2)年
国名 日本
特定地域 豊後国;九州
キーワード 新妻;文金高島田;友禅模様;竪縞のきもの;若侍;高下駄
男女別 男性;女性
体の部分 全身;上半身;群像