近代日本の身装文化(身装画像)
説明 母と娘で生活している一家。働いている母を送り出したあと、その日の防空訓練のため、もんぺを穿き、防空頭巾を被って、すっかり支度ができる、その時間が一分二十秒かかった、もっと迅速にやらないといけない、と言っている。この娘はふだんはふつうのきもので生活しているらしい。起きるとすぐもんぺ、という風になるのは、一般には空襲が日常化した翌々年に入ってのことだが、もんぺを穿くと腰が冷えないからといって、寒い季節には一日中もんぺで過ごす人はこの時期にもあった。それがもう癖になってか、戦後三,四年経ってもまだ、もんぺの人は街で見かけられた。女性はもんぺを穿くだけだから一分そこそこで済むが、男はゲートルをまくのに手間がかかる。彼女は外へ出るとき黒いズックの靴を履いている。ズックの靴の履き心地というものも女性には新鮮だったようだ。しかしズックの運動靴はだれにとっても、とくに学童にとっての必需品だったので、入手困難だった。(大丸 弘)
ID No. B20-008
出典資料 読売報知
発行年月日 1943(昭和18)年3月3日号 4面
画家・撮影者 内田巌(1900-1953)
小説のタイトル 巌(1):内裏雛(1)
作者 舟橋聖一(1904-1976)
資料タイプ 挿絵
身装画像コード Vmon:[もんぺ]
時代区分・年代 20世紀半ば;1943(昭和18)年
国名 日本
キーワード 筒袖
男女別 女性
体の部分 全身;坐臥