近代日本の身装文化(身装画像)
説明 第7回は、抱え主の家を飛び出してきた芸者。第9回は、前代議士家の小間使い。第26回はその前代議士夫人。この時期の代表的美人画家小林秀恒による、美人の表現でいちばん気づくことは、睫毛(マツゲ)の強調、あるいは誇張だろう。目を大きく、あるいはパッチリ見せるためには、瞼に濃い線を入れてもうひとつの輪郭をつくるのがいちばん簡単な方法だが、さらにもうひとつ欲が出て、ただ大きいだけでなく、もう少し情のある目、物言いたげな目にしたい、というような注文に添うのが、目の周りに陰をつくる工夫だ。アイシャドウも長い睫毛も効果はちがうがこの注文に添っている。そのため、この芸者や小間使いのようにやや伏し目になっていると、黒く塗り潰したように見える。西洋人は一般に日本人より長い睫毛を持っているので、長い睫毛はまた、ある程度は西洋人くさい顔に見せる役にも立つ。(大丸 弘)
ID No. B15-054
出典資料 都新聞
発行年月日 1938(昭和13)年5月13日号 9面
画家・撮影者 小林秀恒(1908-1942)
小説のタイトル 花の座(7):煉獄(1)
作者 中野実(1901-1973)
資料タイプ 挿絵
身装画像コード D7ge:[芸者;半玉;舞妓]
D1me:[眼・眉毛周辺の状態(眼・睫毛・眉の化粧)]
D1kes:[化粧;表情;容貌]
Jhu:[ふとん・ベッドに横たわる;寝道具]
時代区分・年代 20世紀前半;1938(昭和13)年
国名 日本
キーワード 眉毛;まつげ;枕;布団
男女別 女性
体の部分 頭部;横臥
関連情報 B15-054, B15-055, B15-058