近代日本の身装文化(身装画像)
説明 六畳四畳半の間借り生活をしている若者。アメリカで勉強して帰ってきて翻訳仕事で食っている。「縞の着物に、角帯をきちんと締めて、煙管で刻み煙草を吸うと云う日本趣味者だった」という。縞のきもの云々はほんの十五年か二十年前までは、日本趣味でもなんでもなかったのだが、この時代にはそろそろひとつの衒(テラ)いになりはじめている。それは明治末から大正にかけての江戸趣味と同様だ。アメリカ帰りでありながら――というのがその衒いに重みをつける。大きな瀬戸物の火鉢があるが、長火鉢同様、戦災によって日本の家から消えた小道具のひとつ。人と対座するとき、火鉢に手をかざし、縁を撫で、火箸で炭を置き換えたりすることが、けっこう話の間を持たせた。戦後の1960年代になると、上等の火鉢を座敷に置くということも、角帯同様、いわくありげな衒いになる。(大丸 弘)
ID No. B14-057
出典資料 東京日日新聞
発行年月日 1937(昭和12)年10月2日号 5面
画家・撮影者 小林秀恒(1908-1942)
小説のタイトル 半処女(はんしょじょ)(20):若い人々(2)
作者 小島政二郎(1894-1994)
資料タイプ 挿絵
身装画像コード D6se:[洋装;西洋化;西洋観;ハイカラ;西洋かぶれ;開化ぶり;西洋憧憬]
H311:[私室;小部屋(寝具のないこと);ブドワール]
D2pa:[パーマネントウエーブ]
Eso:[袖;袖つけ;袖くくり;袖のかたち]
時代区分・年代 20世紀前半;1937(昭和12)年
国名 日本
キーワード ショルダーパフ;パフスリーブ;提灯袖;後ろ姿;背面;竪縞のきもの;肘(ひじ)を突く;火鉢
男女別 男性;女性
体の部分 全身;上半身;坐臥