近代日本の身装文化(身装画像)
説明 戦前の代表的「おしん」物語。時代はかなり遡っている。いじめられて成長した主人公の吾一が、二十のときやっと一人前の文選工になり、狭いけれども自分だけの部屋が持てた。知人の家の二階を借りたのだ。間借りというのは下宿と並んで、明治・大正期の独身者のいちばんふつうの居住スタイル。押し入れはないから、新しく買った布団は隅に積んであって、この家の子が寝転がっている。衣類は鴨居の釘にでも吊してあるらしいのが見えている。主人公の着ているのは紺絣の袷だろう。学生を含めて、独身の男は外出用には、紺絣一枚だけで夏冬通している者はめずらしくなかった。それに下に着るシャツと、冬の綿入れ半纏でもあれば、最低の凌ぎはつく。第146回の方はそれからかなり日時が経過して、訪ねてきた父親と会っている主人公は洋服姿、部屋は同じではないが、居住環境はそう変わらない。(大丸 弘)
ID No. B14-005
出典資料 東京朝日新聞
発行年月日 1937(昭和12)年5月28日号 14面
画家・撮影者 和田三造(1883-1967)
小説のタイトル 路傍の石:第一部(148) 意外な客(6)
作者 山本有三(1887-1974)
資料タイプ 挿絵
身装画像コード Jhu:[ふとん・ベッドに横たわる;寝道具]
H34:[デスクワークのための設備;書斎]
Wbo:[かぶり物一般;帽子]
Wka:[鞄]
時代区分・年代 20世紀前半;1937(昭和12)年
国名 日本
キーワード 間借り;枕;布団;机
男女別 男性
体の部分 全身;坐臥
関連情報 B14-003, B14-005